シーフードヌードル、しょうゆヌードルとみなさまのお墨付きの即席カップめんのレギュラーシリーズを食べてきたので、次は当然カレーヌードルということになるわけですが、正直、私はあまりこのカレーヌードルというのを好んで食べてきたわけではありません。
これは西友PBに限ったことではなく日清だろうがマルちゃんだろうがどれでも同じです。
別に嫌いとかいうわけではなく、気が付くと同シリーズの他の味のものを買ってしまっているのです。
味の優劣というわけでもなく、むしろたまに食べれば他のものより美味しいと思うことすらあるのですが、食品売り場では、無意識のうちにカレーヌードルを敬遠している自分がいるのです。
では何故そんなものを敢えて紹介するのかと言えば、「食べてきたわけではない」と過去形で書いたとおり、今後はよく食べていくことになりそうだと思ったからです。
今回は、私が再発見したカレーヌードルの美味しさについて書いていこうと思います。
商品説明
まずは簡単に「みなさまのお墨付き カレーヌードル」の紹介です。
消費者テスト支持率78.2%
みなさまのお墨付き カレーヌードル
1食
80円
(税込み 86円)
ここがおすすめポイント
ガラムマサラに、野菜の旨みとチーズの風味がきいたスパイシーな味。
消費者テストの参加者コメント
味の濃さがちょうどよく、具材も大きいため食べ応えもあり非常に美味しく感じた。(男性/30代/東京)
原材料名
油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、たん白加水分解物、発酵調味料)、添付調味料(粉末野菜、カレー粉、食塩、砂糖、でん粉、豚脂、粉乳、ポークエキス、たん白加水分解物、チーズ加工品、ガラムマサラ、酵母エキス)、かやく(味付挽肉、ポテト、たまねぎ、ねぎ、にんじん)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香料、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(原材料の一部に卵、乳成分、ごま、大豆、鶏肉を含む)
栄養成分
1食(78g)あたり(推定値):エネルギー344kcal、たんぱく質8.3g、脂質12.8g、炭水化物49.0g、ナトリウム1.7g(めん・かやく0.8g、スープ0.9g)、ビタミンB1 2.10mg、ビタミンB2 0.28mg、カルシウム149mg、食塩相当量4.3g(めん・かやく2.0g、スープ2.3g)
原産国・産地
小麦:アメリカ、カナダ、オーストラリア等
製造者
東洋水産株式会社
製造所
株式会社酒悦 房総工場
何故カレーヌードルは敬遠されがちなのか
前述のとおり、私はみなさまのお墨付きブランドに限らず、他社の製品であってもカレーヌードルを敬遠する傾向がありました。
「別に嫌いなわけではないし、美味しいとは思うのだけれど…」と何かが引っかかる感じなのです。
このことを友人に話したところ、その友人も同様の感想をもらしていました。
同じように考える人、結構多いんじゃないでしょうか。事実、西友が公表しているみなさまのお墨付きブランドの消費者支持率を見てもしょうゆヌードルとシーフードヌードルはそれぞれ90%台と80%台ですが、カレーヌードルは78.2%とチョッと物足りなさを感じる数字です。
定番商品ですから評価も厳しめにされるのでしょうが、それにしても他の2つのレギュラー商品に比べ、その不人気さが目立ちます。味自体は良いはずなのに、何故こんなにも差がついてしまうのでしょうか。
カレーヌードルの残念ポイントについてちょっと考えてみました。
残念1.他のラインナップが美味すぎる疑惑
前述していますが、決してカレーヌードルの味が嫌いなわけではなく、むしろ非常に美味しいと思っているのです。そう思いながらもカレーヌードルを敬遠してしまうって人は私以外にも結構いるのではないかと思っています。
これってカレーヌードルに原因があるのではなく、他が人気あり過ぎるだけなのではないでしょうか?
他のレギュラーのラインナップも各社美味しいですし、新製品も数多く発売されます。そんななか、「あえてカレーヌードルに手を伸ばすか?」ということです。
「ラーメンを食べたい」と考えたときに思い浮かぶのは醤油ラーメンであり、味噌ラーメンであり、塩ラーメン、とんこつラーメンといったラーメン屋でもおなじみの定番の味であって、カレー味ではないないのです。
そもそも、蕎麦屋でカレーそばは売っていても、カレーラーメンを提供しているラーメン屋ってあまり見かけないように、カレー味ってカップ麺では定番であってもラーメンの定番の味ではないんですよね。たぶん。
他に美味しいと分っているものがあれば、あえて他のものに手を伸ばす理由がありません。
逆に、たまに物珍しいものを食べたいと思えば新製品に手が伸びます。「カレー」ではありふれているのです。
残念2.カレー○○の宿命? 飛び散る汁の恐怖
見出しを読んでもらえれば、もう十分すぎるほど言いたいことは伝わったと思います。
カレーうどんにカレーそば、そして当然このカレーヌードルも…
汁が飛ぶのよ‼ 服に染みるのよ‼
どうにかならないものですかね、アレ。
「白い服を着ていても安心してカレー○○を食べられる裏技」とか知っている人いたら是非教えてください。
残念3.オマエはラーメンなのかカレーなのか⁉
一度にラーメンの味もカレーの味も楽しめる、一粒で二度おいしい的な商品ですから、「そこが良い!」と思う人もいれば、「どっちつかずで中途半端」と思う人もいるでしょう。
考えてみると私は完全に後者のようです。売り場で「今日は何を食べようかな?」と考えたとき「カレーが良いかな。」と思えば普通にカレーを買いますし、「ラーメンが食べたい」となれば、やっぱり普通のラーメンを買います。
では「両方食べたい」と思えば買うのかと言えば、多分、それでもカレーとラーメンをそれぞれ買うんじゃないかと思うのです。なかなか、その間にあるような「カレーヌードルを食べたい」ということにならないんですよね。
結局、「カレーヌードル」なる存在をラーメンとしてもカレーとしても自己の中にカテゴライズできておらず、カレーヌードルという中途半端で特殊な存在として位置づけられてしまっているが故に、商品購入の際に選択肢として挙がってこないのではないかと思うのです。
アウトドアに最適なカレーヌードル
さて、ここまで割と散々なことを書いてきましたが、それでも私はカレーヌードルを推していきます。
確かに普段ならば他の商品に手が伸びがちですが、シチュエーションを変えれば、それまでマイナス要因でしかなかった残念ポイントも魅力的に映るようになるのです。
ここで私はアウトドアシーンでカレーヌードルをチョイスすることをおススメします。
外で食べるカップラーメンの旨さは異常!
みなさん、山や川、海など野外でカップラーメン食べたことあります?
あれ、異常なほど美味しくないですか?
「なんでこんなものが、こんなにも美味しいんだろう…」
自然の中で食べるカップラーメンはなぜだか極上のご馳走となります。謎の満足感です。
そんなわけで、謎の満足感を得るべく、野外にカップラーメンを食べに行ってまいりました。選んだ味は、もちろんカレーヌードルです。
蓋を開けると湯をさす前からスパイシーな香りがします。具沢山で喰い応えありそうですよね。
ポットでお湯を持っていっても良いのですが、折角なら雰囲気を味わいたいので焚き火で湯を沸かしてカレーヌードルを作ろうと思います。
落ちている枯葉や枯れ枝で焚き火をし、お湯を沸かします。
12月下旬ともなると日中でも冷えますから、お湯が沸くまで、そしてカレーヌードルが出来るまでの10分ほどの短い時間でも体を凍えさせるには十分です。
ですから、こんな小さいとはいえ焚き火の炎がありがたいです。
さて、カレーヌードルが出来上がったようです。
薪にした枝が爆ぜる音と炎の揺らめき、そして煙の香りをおかずにカレーヌードルを頂きます。
アウトドアっぽく箸ではなくフォークでいただきます。こういうことは雰囲気が大事です。
旨い!
ルーは野菜の甘みがして美味しいです。具材も割と大きくて喰い応えがありますし、何より香りが良いです。スパイシーなカレーの香りとほのかなチーズの風味がたまりません。
食べながら感じたのは、カレーヌードルとアウトドアの相性の良さです。
そして驚いたことに、その原因は通常であればカレーヌードルを敬遠する理由となっていたはずのポイントによるものだったのです。
焚き火の煙にも負けないスパイシーな香り
まず良いと思ったのがカレーの香りの強さ。今回のように焚き火を使うと煙の臭いで食べ物本来の香りが分らなくなることがありますが、カレーヌードルではその心配はなし。しょうゆでもなく、塩でもなく、シーフードでもなく、香りの強いカレーだからこそ焚き火の香りまでもおかずとして美味しくいただけるのです。
残念1.他のラインナップが美味すぎる疑惑
⇒普通に美味い他のラインナップではなく、刺激的な香りのカレーだからこそアウトドアで光る。
最後まで暖かいとろみのあるスープ
それからカレーのとろみも良かった。スープにとろみがあるので、なかなか冷めず最後まで暖かくいただけました。
このとろみ、汁跳ねの原因ともなるので常時であれば憎むべきものでもあるかもしれませんが、こと冬季の野外ではありがたい存在であると感じました。アウトドアに出かける場合、汚れて困るような格好もしませんし汁跳ねも怖くありませんね。
今回は某山中に撮影に行ったのですが、とても寒いところでした。見てください。眼前には凍てつく滝です。
でも、こんな寒いところで食べてもカレーヌードルは熱々でした。
残念2.カレー○○の宿命? 飛び散る汁の恐怖
⇒とろみのおかげで最後までスープが暖かい。そもそもアウトドアなら汁跳ねが気にならない。
一粒で二度おいしい
そして何よりの魅力がラーメンとカレーを味わえることです。
カレーヌードルの他にこんなものを持ってきました。
「みなさまのお墨付き 小盛りのごはん150g 2食×3個入」です。これをお湯で温めておきました。もうお分かりですね。そうです。残ったカレーヌードルのスープの中にぶち込みます。
みなさまのお墨付きブランドのパックご飯は他にも販売されていますが、150gというサイズがちょうどいいのです。
普段ならば行儀が悪いということになるのでしょうが、これが山歩きをした後だとたまらんのです。
ほかの味のカップラーメンでやっても美味しいですが、やっぱりご飯との相性ってことで言えばカレーはダントツに美味いですね。
残念3.オマエはラーメンなのかカレーなのか
⇒カレーでありラーメン。携行品に制限のあるアウトドアではありがたい食品。
カレーヌードルの魅力を再発見させてくれた「ゆるキャン△」
最近はYouTubeでもキャンプや登山の動画が並び、そんな動画から芸人のヒロシが再ブレークするなど、世はまさに空前のアウトドアブームといった様子です。
そんなアウトドアブーム・キャンプブームの発端ともなった作品の一つが「ゆるキャン△」。
この作品に出合うとね、どうもみんな一度は屋外でカレーヌードル食べてみたくなるみたいですよ。
そしてみんなが「カレーヌードル美味そう」って思ってしまうのが、物語の冒頭のシーン。
キャンプ上級者のしまりんが美しい景色の中でソロキャンプを満喫していると、そこに行き倒れのキャンプ未経験者なでしこがやってきます。冬のキャンプ場でお腹の空いているなでしこを可哀想と思ったリンは、小型コンロでお湯を沸かしてカレーヌードルを作ってあげるのです。
で、これをなでしこがスゴク美味そうに喰うわけだ。
あれ?カレーヌードルってこんなに美味そうなものだったっけ?
私も御多分に漏れず、見ているうちに食べたくなって行って来たというわけです。
もともとアウトドアが好きでキャンプや登山によく行くのですが、その際には食事にインスタントラーメンやカップラーメンを持っていくことがあります。ただ、多分これまでは無意識のうちにカレーを敬遠して他の味のものを持っていくことが多かったように思います。
しかし、今回この作品に出合い、結果として、「外で食べるならカレーヌードルだろ!」と思うに至ったわけです。
まとめ
再発見したカレーヌードルの魅力について書き始め、気が付いたら結構な長編記事になっていましたが、それだけ美味しいものだと思ってもらえたら幸いです。
私はカレーヌードルについて、存在が中途半端、汁跳ねが怖い、味や香りが強く、他の食品と合わせづらかったりと普段の食生活には取り入れづらく感じていましたがシチュエーションを変えることでそれらのマイナス要因のほとんどがプラスに作用すると感じました。
それから、行儀悪いのは重々承知なのですが、みなさまのお墨付きのカレーヌードルを食べ終えた後にカップに入れて食べた、スパイシーなカレーとほのかなチーズの香りをまとったご飯の味が忘れられません。