西友のすました顔したヤバい奴‼ みなさまのお墨付き エナジードリンク

テスト前夜に徹夜で一夜漬け、迫る仕事の納期に向けて連夜の突貫作業、はたまた病み上がりでイマイチ元気がない、そんな疲れた時やもう一踏ん張りしたい時、栄養ドリンクやエナジードリンクでエネルギーとやる気をチャージした経験はないでしょうか？

今日はそんなエナジードリンクについて。

西友PBにもエナジードリンクはあるんですね。その名もズバリ「みなさまのお墨付き エナジードリンク」

お名前そのまんま。チョッとはひねれよ。ヤル気あんのか西友。

その上、地味な地味なデザイン。「本当に効果あんのかよ…？」と疑わずにはいられません。しかも売り場では隣にモンスターやレッドブルなどの定番商品を並べられ、その地味さが強調されてしまう始末。オイオイ、本当にヤル気あんのか、西友。

しかし、コイツを舐めてはいけません。「いえいえ、私なんかとてもとても。」と控えめに陳列されてはいますが、コイツはすました顔したヤバい奴です。騙されてはいけません。

商品説明

まずは簡単に「みなさまのお墨付き エナジードリンク」の紹介です。

エナジードリンクと栄養ドリンクの違い

エナジードリンクとか栄養ドリンクといわれる商品が各社から販売されています。この両者、メーカーごとの呼び名の違いだと思っていたのですが、実は別物らしいです。

「リポビタンD」に代表される茶色い小瓶の栄養ドリンクは医療部外品に分類されていますが、レッドブルやモンスターなどエナジードリンクは「炭酸飲料(清涼飲料水)」という分類です。

両者の違いは含まれている成分にあらわれます。医療部外品である栄養ドリンクには、肝細胞に作用する働きを持つ「タウリン」が含まれています。パッケージをみると各社「タウリン〇〇mg配合」とうたっていますよね。

それに対して清涼飲料水として販売されているエナジードリンクでは合成タウリンを使用できないため代用成分として「アルギニン」が含まれています。このアルギニンという成分はアミノ酸の一種で、血流改善・成長ホルモンの分泌といった作用があると言われており、精力剤などでも使われています。つまり、エナジードリンクを飲んだ際に「よし、頑張ろう！」っと気合を入れてくれる成分ということで、この成分の配合量はエナジードリンクのパフォーマンスの目安として考えられそうです。

カフェイン＆アルギニンの配合量で人気商品を圧倒

前述のとおり、エナジードリンクのパフォーマンスを決定づける成分の一つとして「アルギニン」があります。

この通り、西友で販売されているみなさまのお墨付き エナジードリンクでもアルギニンの配合量が表記されています。

そして、アルギニンとともに配合量を大きく表示されているのがカフェイン。

カフェインと言えばコーヒーやお茶にも含まれている成分で、眠気覚ましや興奮作用があることでよく知られています。
学生の頃に眠気覚ましや集中力維持のために、受験勉強のお供にコーヒーやお茶を飲んだ経験のある人は多いのではないでしょうか。もしかすると、若い世代ならばコーヒーなどと言わずに、それこそエナジードリンクを飲んでいるのかもしれません。
そういった経験があれば、カフェインによる眠気覚ましの効果や興奮作用は疑うまでもないでしょう。

栄養ドリンクやエナジードリンクの成分と言っても色々ありますし、その効能や程度も様々ですが、これらの商品に手が伸びるシチュエーションを想像すれば、やはり眠気を飛ばし、集中力を高め、精力的に活動したい時なわけですから、そんな欲求にこたえてくれる「アルギニン」と「カフェイン」の両成分の配合量は見過ごせません。

そんなわけで、各商品のアルギニンとカフェインの配合量をまとめたものがこちらです。

代表的なエナジードリンクのカフェイン＆アルギニンの配合量

	カフェイン（mg/100ml）	アルギニン（mg/100ml）
みなさまのお墨付き エナジードリンク	64mg	180mg
レッドブル	32mg	120mg
MONSTER（緑）	40mg	125mg

なんと、みなさまのお墨付き エナジードリンク、カフェインとアルギニンの配合量ではレッドブルやモンスターといった有名な人気商品を圧倒しているのです。

多少の差ではなく圧倒的な差というところがポイントです。どちらも1.5～2倍ほどの配合量の差となります。もちろんこの二つの成分だけがエナジードリンクの効能を決めるわけではありませんが、そうは言っても、この差を見せつけられると驚かざるを得ません。

そもそも、こういうプライベートブランドの商品って「価格のわりに高品質」というものであって、「安いうえにスペックでも人気商品を圧倒」って、どう考えてもおかしいですよね。この商品の販売にかかわった人ら、連日このエナジードリンクを飲んで極限まで頑張って冷静な判断力を失うに至ってしまったのだろうか…

「スゴク美味しい」とか煽るほどではないけれど、悪くない味

さて、数字においては他社製品を圧倒するお墨付きのエナジードリンクですが、医療部外品ではなく、炭酸飲料(清涼飲料水)として販売している以上、味にもこだわってもらっていなければ困ります。私が購入したこの化け物エナジードリンクは炭酸飲料であって、薬ではないのですから。

というわけで味の検証です。

コップにあけてみるとこんな感じ。

まぁ、よくあるエナジードリンクといった感じです。程よい炭酸の発泡も見られます。香りもどこかで嗅いだことのあるエナジードリンクらしい香りです。

飲んでみると、

いたって普通

チョッと甘いかな。でも、疲れている時ならこのくらいの方が美味しく感じるかもしれない。

でも、何ていうか、色々考えれば違った感想が思いつかないわけではないのだろうけれど、やっぱり率直に思ってしまうのが、

いたって普通

ということ。思っていた通りの味。とくに何の感動もない。

ただそれは安心して飲める定番の味とも言えるわけですし、炭酸飲料とか清涼飲料水にカテゴライズされているとはいえ、他のコーラやサイダーを飲むように味に期待をしているわけではなく、疲れていられないときのエネルギーチャージが主たる目的であることを考えれば十分に満足できる味です。

エナジードリンクの飲み過ぎに注意

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」

何ごとでもそうですが、やりすぎってのは良くないことです。疲れていられないときにエナジードリンクは便利ですが、やはり過剰摂取は体に負担となります。とくに前述のとおり、みなさまのお墨付き エナジードリンクはカフェインとアルギニンの量がかなり多いですので、飲み過ぎには注意が必要です。

とくにカフェインは中毒症状があらわれることがあり、一般にカフェインを1ｇ（1000㎎）以上を一度に摂取すると中毒症状が出るといわれています。ちなみにお墨付きのエナジードリンクには1本で160㎎のカフェインが含まれていますので6本以上飲んでしまうと中毒症状が出ます。
消費者テストのコメントに「弱めの炭酸のため一度にたくさんの量飲めそう」なんてのがありましたが、そんなことをしては

ダメ、絶対！

依存症にも注意したいところです。カフェインを飲み慣れていくと、だんだん効果が薄れてくるために飲んでしまう量が徐々に増えてしまいがちです。最初は1本から始まるエナジードリンクによりエネルギーチャージも、だんだんとエスカレートして大量に飲むようになり、副作用がでたりするのです。

最近では「エナジードリンク」常用が原因でのカフェイン中毒死などというニュースも聞くようになりました。くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。

まとめ

コストパフォーマンスが高いアイテムばかりの西友PBのなかでも、この「みなさまのお墨付き エナジードリンク」の凄さは群を抜いているように思いました。ここまでやらなくてもプライベートブランド商品であれば「意外にやるな、コイツ」と消費者からは満足してもらえるでしょうに、それでは納得せずに徹底的にやり切ったという感じがあって西友のチャレンジ精神とかヤル気の凄さを見せつけられた気がします。

記事冒頭で、パッケージの地味さや、そのまますぎるネームセンスに「ヤル気あんのか⁉」などと侮ったことを謝罪します。ホント、このスゲェよ。このエナジードリンク。「今だけはどうしても疲れてなんていられない。」そんなここぞという時の一本として是非お試しください。