コーヒーを飲むときどんなタイプを使いますか?
味にこだわるのであればコーヒー豆から選び、自分で挽いて淹れたいところですが、職場などではなかなかそうはいきません。とは言え、手軽だからとインスタントコーヒーというのも味気ない気がします。
そんなわけで私の職場では粉タイプのコーヒーを利用しています。
西友のPBである「みなさまのお墨付き」にも「きほんのき」にも粉タイプのコーヒーのラインナップがあり、時々豆の種類を変えては味の変化を楽しんでいます。
今日はそんな中から最近飲んでみて美味しかったコーヒーから「みなさまのお墨付き ミルクと味わうオリジナルブレンド」を紹介します。
商品の説明
まずは簡単に「みなさまのお墨付き ミルクと味わうオリジナルブレンド」の紹介です。
消費者テスト支持率83.0%
みなさまのお墨付き ミルクと味わうオリジナルブレンド
400g
ここがおすすめポイント
コクのある苦味に、やわらかな酸味で、ミルクや砂糖によく合う深みのある味わいです。豆の生産国ごとの風味・特徴をいかした焙煎をしてから、ブレンドをしています。
消費者テストの参加者コメント
しっかりした苦味と香ばしい深みのある味わいが満足出来るコーヒーの味になっている。ミルクや砂糖でも楽しめるしっかりした味。(女性/40代/東京)
原材料名
コーヒー豆
原産国・産地
コーヒー豆(生豆生産国名:ブラジル、エル・サルバドル他)
製造者
ユーシーシー上島珈琲株式会社
製造所
ユーシーシー上島珈琲株式会社 富士工場
まずはブラックで味わってみる
「コーヒーの真の味を楽しむならば当然ブラックで飲むべき。」などと通ぶるつもりはさらさらないのですが、まぁ、そうは言っても素の味がわからないとレビューにならないので、まずはミルクと味わうオリジナルブレンドという商品名を完全無視でブラックで飲んでみました。
「コクのある苦みが生み出す充足感」とのコピー通り、深いコクが印象的なコーヒーです。
ただ、悪くはないのですが、正直、美味いとも思えませんでした。
コーヒーらしい苦みや香りもコクもあり、それ自体はとても良いのですが、統一感がないというか、雑味ってやつですかね、なんかこう、トゲトゲとした要らない味がある感じなんですよね。
私、ブラック派なんですが、ブラックで飲むなら他のコーヒーにしたいですね。
ミルクとの相性は?
さて、ブラックではイマイチだったミルクと味わうオリジナルブレンドですが、ミルクと合わせれば本当に美味しいのでしょうか?
答えは美味い。それもかなり。
こちらも西友の商品です。みなさまのお墨付き コーヒーフレッシュ。
普段はブラックで飲んでいるので、おもにお客様用で使っています。
特段美味しいというわけではありませんが、コストパフォーマンスに優れた商品だと思います。
今回はこれを一つだけコーヒーカップに入れてみました。
コーヒーフレッシュのパッケージのようなキレイな渦巻きの写真を撮りたいと何度か挑戦したのですが、上手くいきませんでした…
まぁ、味に変わりはありませんし良いですけどね…
なんていうか、これだと絵的に地味でしょ?
さて、本題の味。
ブラックで飲めば雑味とすら感じてしまうほどに深いコクと苦味でしたが、ミルクが混ざるとそれが緩和されます。ミルクの油分がトゲトゲとした味を覆い隠す感じです。
そして、香りも強いのでミルクを入れてもコーヒーの香りがシッカリと楽しめました。
みなさまのお墨付きのコーヒーは「苦味」「酸味」「コク」「香り」の強さをパッケージに表記していますが、この通り、このコーヒーは苦味・コク・香りが非常に強くなっています。なんともバランスの悪い印象を受けます。やり過ぎ感すら感じます。
ゲームに例えればキャラクターメイキングで攻撃に関するパラメータにポイント全振りしたようなものです。
そりゃ、ブラックで飲んだ時にトゲトゲしたものを感じるわけです。
しかし、ミルクを混ぜるとこの極端なパラメータが活きてきます。
ミルクを混ぜると、その味と香りでコーヒー独特のコクや香りが損なわれがちですが、これだけ深い苦味とコク、そして香りであればその良さを打ち消されることもありません。
特段コク淹れなければいけないわけでもありませんので、味の調整もしやすくお好みの味のコーヒーを楽しむことが出来ます。
ブラックではなく、砂糖やミルク、香料などを加えてコーヒーを楽しむのであればおススメの商品です。
牛乳との相性は?
ミルクの油分が混ざると味がまろやかになって飲みやすくなることが分かりましたが、もう一つ確認しておかなければいけないことがあります。
ミルクと味わうオリジナルブレンド… もしかしてミルクって牛乳のことかしら?
いや、もしかしなくてもそうだろう。
というわけで、西友の牛乳で試してみました。
やべっ、コレうめぇ…
これはあれだ、ミルクを混ぜてこそ本領発揮できるコーヒーだ。
ミルクを入れても「それに負けない香りとコク」ではなく、「それぞれの美味しさを引き立てる絶妙な香りとコク」でした。
こうなってくると、もう少し美味しく飲むための工夫をしたくなってきます。
絶品‼ ミルクを泡立ててカフェラテに
牛乳温めてた後、泡立てます。
そしてそれをコーヒーにゆっくりと注ぎふわっふわの泡の乗ったカフェラテを作ってみました。
美味い。
普通にお店の味じゃん、コレ。
ミルク感たっぷりで、砂糖もなにも入れてないのにほんのり甘い!
そして、泡の奥からあらわれるコーヒの香りとコク。ミルクのまろやかさと混然一体となった心地よい苦味。
特別な材料は何も使っていませんが、口当たりも良いですし、悪いところがなにもない!
完璧な仕上がりです(自画自賛)。
これ、やっぱり苦味・コク・香りの極端に強いからこその美味しさだと思うのです。
一般的な味のコーヒーでミルクにあわせようとすれば、その濃さの調整などが大変で、慣れていないと美味しくいれられませんが、この豆ならば普通にいれただけで深い苦味とコク、それに力強い香りが約束されますので、誰でも美味しくカフェラテをつくれそうです。
まとめ
このシーリーズはコストパフォーマンスに優れており、普段使いのコーヒーということであれば最良の部類だと思っています。
ブラックでも美味しく飲めますし、安心して毎日楽しめる味です。それは無難な味とも言え、面白みに欠けるとも言えますが、お買い得感が大切なプライベートブランドにあってはそれで正解のはずです。事実、私もそこを期待してみなさまお墨付きの商品を購入していました。
しかし、このコーヒーはそういった路線とは一線を画す仕上がりでした。
よくあるラインナップで、ありがちな味でも良いはずのところを、あえて極端な味にしてきているのです。
前述のとおり、ブラックで飲んだ場合、他のラインナップに劣ると感じました。しかし、ミルクと合わせれるば劇的に味が向上します。
「(ブラックでは)不味い」とレッテルをはられるリスクを冒しても、自分たちの味を提供しようということでしょうか。
みなさまのお墨付き ミルクと味わうオリジナルブレンドは、牛乳の味に合わせるためにパラメータ全振りした西友の挑戦的なコーヒーでした。